「世界価値観調査」の視覚的表現
この調査からはアンケート母数が少ないこと（1000件）、日本のどこでアンケートを取ったのか（都市部か地方か）、合理的と世俗的を一つの価値観として同一視していいものかといった懸念点があるものの、国際的で経年的なアンケート結果として、日本人の合理的／世俗的な一面が伺える。
日本は課題先進国といわれていながら、課題が山積したまま3.11を迎え、加えて何を目指すべきなのかということの緩やかな全体的な方向性も見えづらいように思える。 終戦前後や明治維新にまで立ち戻って、今のルールや規範は本当に理にかなったものなのかという点検や、定量的なデータを元にしたディスカッションが必要なときなのかもしれない。
統計／アンケート・データの裏には人のアクティビティがあり、人は情緒的な存在なので、データだから画一的／血が通ってないという決めつけも一面的すぎるように思える。
日本人が定量的な合意形成を望むのかどうか、その一つの手段であるデータビジュアライゼーションによって問いかけができればと考えている。